アスケットのゲームレビュー

同人も含めた美少女ゲームのレビューを中心としたサイトです。
 
 
プロフィール

アスケット

Author:アスケット
asukettoアットgmail.com

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
amazonで目的のゲームを検索
FC2カウンター
StyleKeeper
ユーザータグ

FC2ブログ レビュー 同人ゲーム 美少女ゲーム エロゲー diskill ひまわり キラークイーン うみねこのなく頃に ibis DEPTH KILLER コミックマーケット76 EDITION light イベントレポ Harbest シークレットゲーム QUEEN アリスソフト あかべぇそふとつぅ 07thExpansion COMITIA 同人イベント ダンジョンブレイカー BALDR ですろり ABYSS 11eyes SKY 07th Expansion diesirae Lass コミックマーケット77 BALDRSKY 彼女たちの流儀 トモシビはいつ消えるのか 黒い竜と優しい王国 コミュ 暁WORKS Tears toTiara コミティア90 大番長 BattleMoonWars銀 天空の花嫁選び inspire 悠遠ノ絲 GIGA きっと、澄みわたる朝色よりも、 プリンセスラバー! 玉藻スタジオ Werk irae dies MYTH 戦国ランス 

応援バナー
『キスと魔王と紅茶』応援中!
猫神やおよろず 神饌音盤 巻の二

Dies irae~Acta est Fabula~応援中!
ほしうたSS2009年12月25日発売予定
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft- レビュー (light) 

ジャンル:学園伝奇バトルオペラADV

  

07年に発売された「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」(以下旧版)が楽しめたので、本作には発売前から注目していました。

作品が発売してからの様子を見ていたところ、加筆描写の部分がなかなか面白いとの評判を聞いて購入してみることに。

 

購入前の期待度はAランク

作品の点数 75点 ランクA

 


 

ゲーム概要

 

基本的な設定は07年に発売された旧版と同様。

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

ルートは2つで、各ルートにつきエンディングは1つ。

※旧版に存在した香澄ルートバッドエンドや一部Hシーンが削除されています。

 

容量2.88GB

CG155枚、回想7シーン(うち6シーンは旧版とほぼ共通

回想シーンの内訳

 

蓮×マリィ(1)

蓮×香純(2)

香純陵辱(1)

蓮×玲愛(1)旧版に比べ一部シーン削除あり

ルサルカ輪姦(1)

リザ×カイン(1)

 


 

感想

 

旧版との共通部分は飛ばしつつプレイ。

プレイ時間は10数時間といったところでしょうか。

 

旧版で既に面白さの片鱗は見えていましたが、本作ではさらに楽しめる内容に仕上がっています。

各キャラクターの設定や世界観はさらに広がりを見せていて、物語に厚みが出ているのは素晴らしいところ。

旧版で物足りなさを感じていたキャラクター達にも焦点が当てられるので、より一層各キャラへの愛着が高まりました。

 

また加筆修正された部分がよく出来ていて、旧版では見られなかった夢の対戦が見られるなど見所が多数増えています。

特に全面改訂されたマリィルート9章と11章の展開は素晴らしく、ここが本作のクライマックスといっても過言ではない内容。

魅力のあるキャラクター達が繰り広げる戦闘シーンは見る者を圧倒し、非常に楽しませてくれました。

 

残念なのは、設定を出し惜しみしている感が多分に見られるところ。

特にマリィルートではそれが顕著に表れていて、12章以降の終盤の展開は旧版の方に軍配が上がります。

未だ解き明かされない謎や掘り下げ不足な箇所が目立つなど、この作品に愛着があるほど消化不良感が残ってしまっています。

 

さらに物語の大まかな流れはリメイク前とほぼ変わらないため、本作は旧版プレイ済みの方にはお勧めできる内容ではありません。

今週末には完成版が発売されるということもあるので、購入を検討するのならそちらをお勧めします。

初回特典の黒本はこの作品にしか付属しないので、それ目当てで購入するならアリでしょうが。

 

 

では各ルートの感想を

 

 

香純ルート

 

本ルートで加筆された主なポイントは、登場人物についての記述が大幅に追加されたことが挙げられます。

特にアペンド版で活躍するであろう螢についての描写は秀逸で、ある意味このシナリオのヒロインである香純を食った形です。

 

もっとも香純ルートは全体の流れがほとんど変わってないので、シナリオ自体はあまり評価できません。

相変わらず味方の戦力は乏しく、物語に広がりが感じられない上、ヒロインである香純に魅力が感じられないのは残念なところ。

やはり本作での香純の最大の見せ場は公園での携帯電話のシーンでしょうか。

 

このルートで印象に残ったところは、本作で加筆されたエンディング。

エンディングでは中立的な人物だと思っていたメルクリウスの人物像が垣間見えるような描写があります。

この辺は螢、もしくは玲愛ルートでの布石ではないかと思うのですが、果たして──。

 

 

マリィルート

 

旧版ではメインヒロインの割に印象が薄かったマリィですが、今回はあるイベントをきっかけに人間らしさを見せることに。

おかげで旧版に比べ彼女の活躍の度合いが大幅に増え、シナリオにも上手く絡んできてくれます。

 

しかし本ルートで圧巻だったのは、何といっても後半に差し掛かる9章と11章。

特に11章のストーリーは必見。

旧版のマリィルートではあっさり退場してしまったキャラクターが生き残ることで、事態は意外な展開へと動いていきます。

 

それだけに12章以降の展開は勿体無かったですね。

完全改訂された11章が大きく盛り上がった反面、12章以降の展開は旧版の内容に若干の手直しがされた程度。

旧版プレイ済みの者としてはほとんど新鮮味がありません。

12章以降の展開は駆け足気味だったようにも感じたので、その点も残念でした。

 


 

この作品各項目の評価 評価はC~S+

 

 

[シナリオ] A

 

旧版同様、独特の用語や設定が上手く物語に絡み合っているのは素晴らしいです。

これらの要素が魅力的なキャラクターと相まって物語を上手く盛り上げてくれます。

 

ただ本作は旧版とストーリーの本筋がほとんど変わらないという仕様なので、その点は本当に残念。

魅力に感じるところはいろいろあるのですが、リメイクが中途半端なので手放しにほめることが出来ません。

おかげで本作もシナリオの作りこみという点では微妙でした。

 

 

[キャラクター] S

 

相変わらず敵・味方含めて魅力的なキャラクターが多数です。

旧版で描写不足だったキャラに光が当てられるようになったのは嬉しいところ。

とはいえ一部キャラクターは本作でも活躍したとは言いがたいので、この辺はアペンド版に期待でしょうか。

 

 

[グラフィック] A+

 

期間が空いたためか、新規CGに違和感が残るものがいくつかあります。

既存のCGも若干安定感に欠くものがあるのですが、基本的に質の高いCGが多いです。

 

残念なのは追加のHシーンにほとんど新鮮味が見られなかったこと。

聞いたところによると、今回の追加Hシーンはもともと公開されていたCGを使いまわしたとか。

それならそれで構わないですが、新規CGを用意するなど、Hシーンはもう少し頑張ってほしかったです。

 

 

[サウンド、ムービー、ボイス] S+

 

無印版同様、相変わらずレベルが高い曲が満載です。

本作ではボーカル曲が1曲追加されていますが、こちらも素晴らしい出来。

ムービーのクオリティもなかなかのもので、この辺は特に言うことはないかと。

 

 

[システム] A+

 

旧版とシステム周りは変わらず、最低限の機能は網羅しています。

欠点としてはスキップ速度が若干物足りないこと。

他にもセーブの際にコメント入力しないと、ロードする際にどこの場面かすぐには分からないという欠点が挙げられます。

セーブの不便さはlight作品の伝統でしょうか。

 

 

[総評] A

 

面白いことは面白いのですが、リメイク作品の割にフルプライスというのはちょっと割高かなと思いました。

初回特典の黒本が160ページほどと、かなり分厚くしたこともフルプライスにした一因なのでしょうが…。

 

いずれにしろまだまだ続きが見たいと思わせる作品ではあるので、他のルートが別作品として出されるのは大歓迎です。

今週末に発売される予定のアペンド版は予約済みなので、購入はほぼ確定。

アペンド版は4800円ということでボリュームに一抹の不安があるのですが、今週の発売日を楽しみに待ちたいです。

 

今年購入するであろう最後の商業ゲームになるだけに、作品の出来には大いに期待しています。

 

 

 

興味を持った方はこちらでゲームが購入できます。1500円以上の商品は送料が無料です。 

スポンサーサイト

BALDR SKY Dive2“RECORDARE” レビュー (戯画) 

レビューを書こう書こうと思っていたらいつの間にか2週間以上が経過していました。

年末のコミケまでにはいくつかレビューをアップするつもりです。

 

というわけで、今回は先月の月末に販売された期待作「BALDR SKY Dive2“RECORDARE”」のレビューを。

 


 

ジャンル:サイバーバンクアクションアドベンチャー

 

今年の3月に発売された「BALDR SKY Dive1“LostMemory”」の続編。

前作の出来が素晴らしかったこともあり、発売を待ち望んでいたのですが、11月にようやく発売されました。

2009年度、発売前に最も期待していた作品。

 

購入前の期待度はSランク

作品の点数 90点 ランクS

 


 

ゲーム概要

 

キャラ紹介など、ゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

ルートは全部で3つ。攻略順はすべて固定。

エンディング数は計7つ。

 

容量6.91GB

※前作のDive1をインストールしていることで、データの引継ぎが可能。引継ぎをすることで、Dive1のシナリオもプレイ出来ます。

 

CG132枚(差分無し)、回想12シーン(本編7+妄想極秘ファイル5)。

回想シーンの内訳(ネタばれありの箇所は一部伏字)

 

本編

 

甲×亜紀(3)※実質2シーン

甲×真(1)

甲×空(2)

甲×空×クウ(1)※尺は短め

 

妄想極秘ファイル ※なかなかマニアックなプレイを中心とした内容で、尺はそれなり。

 

甲×レイン(1)

甲×菜ノ葉(1)

甲×千夏(1)

甲×ノイ[複数](1)

甲×シゼル(1)

 


 

感想

 

コンプリートに要した時間は65時間ほど。

 

一部では分割商法とも揶揄されていますが、ボリュームはかなりのものがあります。

分割しても尚、その辺のゲームより充分遊べる内容で、まさしく大作と呼ばれるにふさわしい作品。

もっとも前作と雰囲気の違うCGや既読テキストの初期化など、分割したことによる弊害もあるわけですが…。

 

アクションパートは相変わらず中毒性が強く、ゲームシステムの完成度はかなりのもの。

おかげで一度始めたらなかなかやめることが出来ないという嬉しい(?)悲鳴を度々上げることに。

前作のDive1もそうでしたが、先の気になるストーリーと中毒性の強いアクションパートが上手く組み合わさっています。

 

ただ不満が全くないわけではなく、賛否両論分かれるであろう最終(空)ルートや一部システムの使い勝手の悪さは残念なところ。

他にも突出した悪役の不在やあっさり気味なHシーンは、個人的名作である「BALDR FORCE」に比べると見劣りしてしまっています。

 

とはいえ、ここまで作りこんでくれたのは素晴らしく、名作の域に価する作品でもあることは確か。

発売前からの高すぎる期待に応えてくれたという意味では充分賞賛に値する作品です。

現時点では2009年度NO.1

12月に発売される「dies irae~Acta est Fabula~」次第ではこの記録を塗り替えることもあり得るのでしょうが、果たして──。

 

 

以下は各ルートの感想

 

 

亜紀ルート

 

中盤までは千夏ルートとほぼ被るのですが、個別ルートに突入してからの面白さはさすがの一言。

前作では実現しなかったキャラクターとの共闘も実現し、6人同時戦闘バトルなどは見る者を熱くさせてくれます。

 

EDが3種類あるのもこのルートだけで、バッドEDの後味の悪さは相変わらずいい味を出しています。

ヒロインの亜紀を話の核に上手く位置づけるなど、本作では最もバランスが取れているシナリオ。

目立った欠点もなく、上手くまとめている印象を受けました。

 

 

真ルート

 

今までの4ルートの重要イベントを網羅していき、かなり速いペースで物語が進んでいく真ルート。

これまでのラスボスが普通にストーリーの端々に登場するなど、物語としては作中最大の規模といっても過言ではないかと。

空ルートが如月寮メンバーを中心としたどこか内輪向けの話に対し、こちらでは終始様々な勢力がひしめき合うという展開。

まさに本ルートは総力戦と呼ぶに相応しい内容でした。

 

このシナリオの最大の欠点は、物語にヒロインである真を上手く絡めることが出来なかったところ。

序盤であっさり明かされる彼女の正体に始まり、感情移入しにくい彼女の言動や足を引っ張る行動は閉口ものでした。

力強いシナリオでありながら、物語にヒロインが食い込めなかった印象が強かったですね。

 

設定資料集に書かれている通り、真というヒロインの位置づけに苦労したことが窺えるシナリオでした。

 

 

空ルート

 

第1章の時点で分岐し、これまでのルートとは明らかに違う異質なシナリオ。

序盤はまさに不可解そのもので、プレイヤーには一体何が起こったのだろうと思わせてくれます。

一通り登場人物が出揃ってから明かされる真相は衝撃的なもので、これからの展開が予測不可能という作りは見事なものでした。

 

もっとも、中盤以降に出てくるヒロイン(空)の存在や、詳しく語られなかったフェンリルの顛末等は明らかに描写不足。

彼らについては作中で詳しく語られないため、ほとんど感情移入できません。

 

また,本ルートは限られた人物しか登場しないという印象があるため、物語にどこか閉塞感が漂うという欠点もあります。

それぞれの勢力が力を合わせたことによる最終決戦という雰囲気が出せればもっと面白くなっただろうに勿体無かったですね。

 

さらにこのルートはいろいろと賛否両論分かれる要素が満載で、決して万人受けする内容ではありません。

結末も素直にハッピーエンドと受け取れるかは疑問で、人によっては意見が分かれるだろう内容。

私自身このシナリオの結末には何か釈然としないものが残りました。

 


 

各項目の評価 評価はC~S+ 

 

 

[シナリオ] A+

 

Dive1で出された様々な伏線が、本作ではきちんと回収されているのは一安心といったところ。

前作に引き続き本作でも攻略順が固定されており、徐々にスケールアップしていくストーリー展開は見応え充分でした。

最初の亜紀ルートからいきなりDive1以上の盛り上がりを見せてくれるのも素晴らしかったですね。 

 

個人的に気に入っているのは、どのルートもそれぞれラスボスが異なるという点。

話が進む毎に強大になっていくラスボスの設定は、物語のスケールの大きさを実感させてくれるのに一役買ってくれました。

それだけに最終ルートの出来次第では100点を付けることもあり得たのですが、最後に失速してしまったのは残念ですね。

 

ちなみに本作のコンセプトは、初回特典の設定資料集によると、巡り会えなかった筈の2人が巡り会う」というもの。

このコンセプト自体はなかなか興味深いですが、面白さに繋がるかというと個人的には微妙でした。

 

 

[キャラクター] A+

 

本シリーズは主人公だけでなく、脇を固めるキャラクター達にも活躍の場が充分与えられています。

おかげで脇役に至るまで魅力的なキャラクターが満載です。

 

もっともラスト2ルートのヒロインである水無月姉妹だけは例外で、彼女達にはもう少し活躍してほしかったですね。

この辺はライターの実力不足が露呈したかな、と感じました。

 

それと本作では一気にジルベルトがネタ化していたのが残念。

DIVE1のレインルートではラスボスを務めたし、あのころはカッコよかったのですが…。

個人的にはもっと突き抜けた悪役キャラが欲しかったです。

 

 

[サウンド、ムービー、ボイス] S

 

ムービーやボーカル曲の使い方は「BALDR FORCE」には劣るものの、非常にレベルが高いです。

BGMも全体的に質が高く、場面にあった曲を使用しているため印象に残る曲が多数あります。

ボイスは安定した声優陣の活躍で、言うことはないかと。

 

 

[グラフィック] A+

 

一部バランスが崩れているCGがあるものの、全体的に可愛く描けています。

ただ前作から期間が空いているためか、キャラの雰囲気が変わっているものもいくつかありますね。

空ルートエンディングのCGも若干違和感が残る出来でした。

 

「DUEL SAVIOR JUSTICE」がいい例ですが、この絵師は期間が空くと絵柄が安定しない欠点があります。

この辺も分割したことによる弊害の一つでしょうか。

 

 

[システム] A+

 

単体のゲームとして考えると、非常に優れたシステムです。

戦闘速度上昇やシナリオスキップ、サバイバルでの武器LvUP、サバイバルでのフォース引継ぎなどはどれも素晴らしいです。

プラグイン機能が充実したことにより、使い勝手がかなりよくなっています。

 

ただ、既読テキストがリセットされる仕様や本編とほとんど変わらない内容の記憶遡行システムはかなり面倒くさかったです。

もう少しプレイヤーのことを考えて設計してほしかったですね。

 

 

[総評] S-

 

分割販売を承知の上で、尚購入を迷っているような方にはお勧めできる作品です。

 

最終ルートは賛否両論の内容ですが、全体のクオリティの高さはかなりのもの。

Dive1を通しての物語は紛れもなく大作であるし、充分名作の域に仕上がっていると言えるでしょう。

 

また、初回特典の設定資料集はしっかり作りこまれており、製作者の対談やおすすめコンボが載っているので必見。

Dive1のように通常版が販売されるかはまだ分かりませんが、購入するのなら設定資料集が付属する初回版が断然お勧めです。

 

「BALDR」シリーズはこれで完結ではなく、まだまだ展開される模様。

ぜひこれからも質の高いゲーム作りを目指してほしいです。

 

 

興味を持った方はこちらでゲームが購入できます。1500円以上の商品は送料が無料です。 

コミュ - 黒い竜と優しい王国 - レビュー (暁WORKS) 

9月中旬から始まり2ヶ月にわたって行われた某試験からようやく(一時的にですが)解放されました。

これからも引き続き試験のための勉強はしていくのですが、レビュー執筆の方も再開していきたいです。

というわけで、まずは先月終わりに販売された「コミュ - 黒い竜と優しい王国 -」から。

 

なお、今回からレビューの形態を若干変えてみました。

 


 

ジャンル:新美少女伝奇エンタメADV

 

個人的良作である「るいは智を呼ぶ」(以下るい智)の製作スタッフによる暁WORKSの新作。

当初はノーマークだったのですが、 体験版をプレイしたら思いの外面白かったので購入を決めました。

 

購入前の期待度はAランク

作品の点数 85点 ランクA

 


 

ゲーム概要

 

ルートは全部で5つ。初回とラストのみルート固定。

バッドエンドは3つで、各ルートにつきエンディングは1つ。※ただし密ルートのみエンディング分岐あり。

 

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

 

各ルートの概要ですが、

 

・ラウンドやカエサルレギオンの話を主軸にした王道的な話である紅緒ルート

・初回の紅緒ルートでは登場しなかったキャラ達が中心となって話が展開される密ルート

・前2ルートとは違いシリアス展開から外れた番外編的な話の真雪、あややルート

・紅緒ルート以上の規模の戦争が勃発し、少女Aの正体や接続者発生の理由が明かされるカゴメルート

 

と、こんな感じのストーリーです。

 

CG138枚(差分無し)、回想16シーン。

回想シーンの内訳(一応伏字)

 

暁人×紅緒(3)

春×紅緒(1)

暁人×密(1)

暁人×真雪(2)

暁人×縁(2)

暁人×カゴメ(2)

暁人×春(2)

暁人×ロンド(1)

暁人×透里(1)

暁人×夜子(1)

 


 

感想

 

体験版の段階でもかなりのボリュームだったのですが、体験版以降のボリュームもかなりのものがありました。

おそらくコンプするのに20時間以上はかかったものと思われます。

 

「るい智」では期待外れだったHシーンも本作では結構頑張って作られており、及第点といってもいい出来。

気になったのは紅緒ルートのレズシーンの尺が短かった事と密のHシーンが1枠しかなかった事ぐらいでしょうか。

ともあれHシーンの出来については比較的満足しているので、今後もこれくらい頑張ってもらいたいものです。

 

では各ルートの感想を。

 

 

紅緒ルート

 

初回は必ずこのルートを通過。

初回固定ルートというと話を無難な展開にしがちですが、このルートは出し惜しみなしの正統派ルートという印象を持ちました。

ラウンドの内部分裂や5年前のテロを彷彿とさせる事件、打倒カエサルといった展開はいきなりクライマックスといってもいい内容。

いきなりここまで話を広げてきたのは正直驚きました。

 

欠点としてはボリュームが長いために若干だれること。

そして終盤の暁人がしたい事がイマイチ共感できなかった点が挙げられるでしょうか。

もう少し読み手を納得させてくれるよう、暁人の内面をきっちり書いてほしかったです。

ともかく初回固定ルートでありながらここまで話を広げてくれた事は嬉しい予想外で、今後の話にも大きく期待が持てる内容でした。

 

 

密ルート

 

本ルートとラストのカゴメルートにしか登場しないというある意味不遇のキャラクター「副島密」がヒロインのルート。

ラウンドやカエサル関係が中心だった紅緒ルートとは違い、ある意味舞台裏の話が書かれています。

 

正直話の広がりや盛り上がりに欠ける話ですが、ヒロインである密の存在感をしっかりと残せた点はよかったですね。

密がヤキモチ焼きであるという設定や、暁人との掛け合いはなかなか面白かったです。

 

このルートの特徴としては、物語が進むごとにコミュのメンバーが一人ずつ脱落していく点が挙げられます。

ですが、いよいよ決戦になると急に駆け足感が漂い始め、メンバーを削った意味があまり感じられなかったのは残念でした。

カゴメルートにも言えることですが、クライマックスを丁寧に書く事で物語がもっと面白くなっただろうに勿体無いです。

 

個人的に印象に残ったのは、最初に通過するべきエンディングがいい味を出していたこと。

目的のために行動する暁人の傍ら、徐々にコミュの歯車が狂っていく様が描かれるこの結末は本作でも屈指のエンディングでした。

この結末を見た後で追加されるもう一つのエンディングは後味こそいいのですが、イマイチ印象が…。

 

 

あややルート

 

作品の本筋にはほとんど関係ないおまけシナリオ。

あややが暁人と恋人になるために試行錯誤するシナリオですが、個人的にはイマイチでした。

 

暁人達に絡む四天王のやりとりなどはなかなか面白いのですが、肝心の暁人とあややのやりとりは特筆すべき点はなかったです。

一番残念だったのはあややの告白に思いの外アッサリと応える暁人でしょうか。

なんだかこの辺はご都合主義が働いた形で、ライターにはもっと過程をじっくりと書いてほしかったです。

実は重要な伏線が隠されているシナリオでもあるのですが、イマイチ印象に残りませんでした。 

 

 

真雪ルート

 

このルートもおまけシナリオといっていいかと思います。

ただ、こちらの話はなかなか面白かったです。

 

ルート突入直後のストーカー(?)に端を発したドタバタ劇は上手く書けているし、ヒロインである真雪の可愛さも上手く表現できていました。

クライマックスの「こころのプリズム」が流れる中での戦闘シーンなど、演出も上手く活用できていたのはよかったですね。

 

難を言うなら、アクセプターのストーリーがイマイチだった事でしょうか。

個人的にあまり面白いとは思わなかったので、あそこまで力を入れて設定を考えなくてもよかったと思うのですが…。

あかべぇそふとつうの「かずおの大冒険」のようなものでしょうか。

 

 

カゴメルート

 

序盤は平穏ながらも徐々にきな臭さが漂い始めるカゴメルート。

紅緒ルート以上の災厄が町を襲い、戦争が開始されるという本ルートは作中でも最もスケールのでかい話として書かれています。

プレイ時間もこれまでの話で最も長く、最大の盛り上がりを見せる本ルートは本作でも屈指の出来だと言えます。

 

これまで消化不良だった各陣営のキャラクターが一斉に活躍するのも盛り上がりに一役買っていますね。 

さらに伝説のアバター「スティング」に留まらず、一度だけ触れられていた「黒い巨人ギガノ」も登場するなど最終ルートにふさわしい豪華仕様。

このルートで少女Aの正体や様々な謎が明かされるなど、物語をまとめようとしている姿勢にも好感が持てます。

 

ただ、クライマックス以降はもう少し丁寧に書いてほしかったですね。

終盤はやるべきことが多すぎて焦点がぼやけ気味でした。

何が暁人たちの最大の敵なのかということを明確にして話を広げてほしかったです。

 


 

各項目の評価 評価はC~S+

 

 

[シナリオ] A

 

共通ルート序盤は地の文の読みにくさやキャラクターの独特のやりとりなど、なかなかクセがあります。

おかげで序盤は独特のキャラ設定や世界観と相まってなかなか物語にのめり込むことが出来ませんでした。

この辺りは人によって好き嫌いが分かれそうで、ここに溶け込めるかが最初のハードルではないかと。

 

ただ登場人物が加わり、話が動いてくると一気に面白くなるのは非常に好感が持てます。

面白さに火がついたまま物語は進んでいき、共通ルートラストをああいう形で締めたのは非常に上手い見せ方だと思いました。

 

個別ルートですが、各ルートの評価を表すと

 

紅緒ルートA

密ルートB+

あややルートB

真雪ルートA

カゴメルートS-

 

こんなところでしょうか。

 

所々細かい疑問は残るものの、少女Aの正体や接続者発生の理由まできちんと書いてくれたのはポイントが高いです。

ラストルートに一番力を入れているのも好印象ですね。

上手くまとめた反面強烈な印象を残せなかった「るい智」に比べると、本作のほうが印象に残りました。

 

これに対して欠点を挙げると、ラウンドやカエサルなど、様々な陣営の勢力争いにあまり触れられていなかった点。

紅緒ルートでは期待通りの展開を見せてくれて満足したのですが、こういった様々な勢力が絡む話は紅緒とかごめルートしか無いんですよね。

真雪ルートかあややルートのどちらかをラウンドを主軸にした話に置き換えてもよかったと思います。

共通パートでいろいろと匂わせた不穏な気配が個別ルートで十分に書かれなかったのは残念でした。

 

 

[キャラクター] A+

 

一部「るい智」と被っているキャラがいますが、どのキャラクターも個性が出ていて魅力があります。

賛否両論ありそうなキャラもいるのですが、私としては十分アリでした。

 

残念だったのは設定だけ出しておいて本編ではロクに触れられなかったキャラ達がいた事ですね。

特にラウンド関係のキャラはその傾向が強かったです。

共通編に高遠奈々世01とあったのに02以降がなかったのはやはりどこかで削られたのでしょうか。

 

伊沢の麻薬絡みの話などもいつか何らかの話で補完してほしいですね。

 

 

[サウンド、ムービー、ボイス] Sー

 

BGMは良曲レベルで、作品の雰囲気によく合っています。

ボイスもキャラによく合っていて違和感はありませんでした。

2種類あるムービーも非常に質が高いです。

 

ボーカル曲ですが、こちらは主題歌・挿入歌などは非常にレベルが高いですね。

予約特典の「こころのプリズム」もいい出来に仕上がっているし、ED曲の「RUN」などボーカル曲はどれも名曲揃い。

全体としてサウンドのレベルはかなり高いので、是非サントラを発売してほしいものです。

 

ただ、挿入歌である「竜たちノ夢」がショートしか収録されてないのは残念でした。

サントラが発売されるなら是非フルバージョンで収録してほしいものです。

 

 

[グラフィック] A

 

グラフィックについても特に問題はなかったです。

若干クセのある絵柄ですが、どれもよく描けています。

気になったのは私服姿の密のCGくらいでしょうか。この密が笑っているCGはどうも男っぽく見える気が…。

 

 

[システム] S-

 

システム設計は結構親切に作られていて、かなり快適です。

シナリオセレクト機能や次の選択肢まで進む機能は非常に便利でした。

 

ただ、サウンドモードにリピート機能が搭載されてないのはマイナスです。

曲がいいのだからこの仕様は残念でした。

 

また、接続者のクラスやアバターの一覧などが見られる機能はあれば便利だったかなぁと。

本編で語られなかった設定はいつか設定資料集などで語られるのでしょうか?

サムライやニンジャなど気になる設定が全く触れられてないので気になります。

 

 

[総評] A+

 

発売前は体験版の出来のよさから結構期待していたのですが、良くも悪くも期待通りの出来でした。

 

ラストルートに一番力を入れたであろう事はプレイしていて良く分かるのですが、それ以前のルートはもうちょっと頑張ってほしかったですね。

広げすぎた風呂敷を畳みきれなかったという点では評価を下げざるを得ませんでした。

 

ただ、スタッフが頑張って製作したであろう事は十分窺えるので、次回作も頑張って製作してほしいです。 

今年プレイしたゲームではベスト5以内には入りそう……かな?

このスタッフが製作したゲームなら次回作も購入してみたいと思わせる出来でした。

 

 

 

それと大分遅れましたが、コミュメンバーキャンペーンの件について

 

へもきうそうさん

rinさん

parallelさん

さん

 

キャンペーンには外れたみたいですが、今回はそちらのコミュに参加させていただきありがとうございました。

 

 

興味を持った方はこちらでゲームが購入できます。1500円以上の商品は送料が無料です。 

天空の花嫁選び 体験版 レビュー (inspire) 

ジャンル:お嫁さん選びADVゲーム

 

絵の可愛らしさから前から注目していたサークル。

今年の夏コミでこのサークルが新作を出すみたいなので、遅ればせながら旧作の体験版をプレイしてみることに。

 

製品版への期待度 Bランク

 


 

シナリオ概要

 

これからの冒険に必要なアイテム「天空の盾」を入手するため、炎と氷のリングを持ち帰ってきた主人公。

2つのリングを持ち帰ってきたことで、彼には「天空の盾」を入手する権利が与えられることに…。

 

だが、天空の盾を入手するためには後一つの条件を満たさなければならない。

それは、人の女性の中から一人を選び、結婚しなければならない」ということ。

 

主人公に与えられた期間は3日。

3日後に彼を待ち受けるのはどのような未来か…。

 

 

ゲームの詳細については公式サイトを参照。

 


 

その他

 

・ヒロインにボイス有り。

・体験版では1日目のビアンカとのイベントまでを収録。

 


 

総評

 

低価格ながらボイス付きということを考えると、非常に上手く纏まっている作品だと思います。

 

絵の可愛らしさに魅かれてプレイしたのですが、その期待通りヒロインがとても可愛く描けています。

立ち絵やちびキャラも可愛らしく描けているのはいいですね。

キャラクターの描写についても、3人のヒロインの特徴を上手く表していると思います。

それぞれのヒロインの差別化が出来ていて、先の展開には大いに期待できそうです。

 

ドラクエらしさを彷彿とさせるBGMやシステムも非常によく出来ています。

テキストも序盤のルドマンさんとのやり取りは、あまりにくだらなくてむしろ好感が持てました。

 

ただ、肝心のHシーンが残念な出来だったのが大きなマイナスです。 

というのも、Hシーンで使われるCGが一枚しかないので、やり取りが非常に単調なんですよね。

日にちを重ねるごとに濃厚な内容になるのでしょうが、期間が3日しか無い中で最初の1日がCG1枚だけというのは結構不満でした。

差分CGは結構あるのですが、せめてもう一枚はCGを加えてほしかったですね。

 

声優さんが卑語をきちんと喋ってくれるのは好感が持てます。

ただ、演技は多少違和感を覚える箇所があったので、評価する上では可も無く不可も無くといったレベルでしょうか。

 

 

音楽やシステム周り、何よりも可愛く描けているヒロインというのはこの作品の大きなアピールポイントだと思います。

それだけに肝心のHシーンがイマイチなのは本当に残念でした。

ボイス付きということを考えると低価格の部類に入るので、製品版はそんなにボリュームがないのかな?という懸念もあります。

 

ただ、ドラクエの雰囲気を上手く再現しているので、こういうゲームを製作したサークルには非常に好感が持てます。

夏コミでは予算に余裕があれば、このサークルの作品の購入も視野に入れておきたいです。

Dies irae レビュー (light) 

ジャンル:学園伝奇バトルオペラADV

 

個人的にお気に入りのゲームである「PARADISE LOST」と同じライターが書いたゲーム。

当時の自分はストーリーを読んでも購入意欲が沸かなかったため、発売された頃は全く注目していませんでした。

ところが、半年前に1500円という低価格で売られていたので購入してみることに。

 

購入前の期待度はCランク

作品の点数 70点 ランクB

 


 

ゲーム概要

 

 

第二次世界大戦終結を間近に控えた1945年5月1日、ドイツ。

陥落寸前となった首都ベルリンに「聖槍十三騎士団」と呼ばれる者たちがいた。

戦争終結後彼らの存在は歴史の闇に隠れ、その行方を知るものは誰もいない。

 

その61年後、西暦2006年日本。

「諏訪原市」に暮らす、ごく普通の学生「藤井蓮」は親友の「遊佐司狼」と殴り合いの決闘を起こし、2ヶ月もの入院生活を強いられていた。

その後無事に退院した蓮は、幼馴染の「綾瀬香純」や先輩の「氷室玲愛」と共にもとの学園生活に戻りつつあった。

 

しかし、クリスマスも近づいた12月の諏訪原市では人が首を斬り落とされて殺されるという無差別連続通り魔事件が発生。

それは蓮にとって恐怖と苦悶に満ちた戦いの物語の前触れでしかなかった。

 

暗躍するナチスの残党。街は戦場へ変わり、常識を超えた不条理が蓮を襲う。

戦わなければ生き残れない現実の前に彼は平凡な生活を取り戻せるのか。 (一部wikiより引用)

 

 

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

ヒロインは「マリィ」と「綾瀬香純」の2人で、ルートは2つ。

バッドエンドを含め、結末は全部で4つ。

 


 

良かった点

 

・OPムービーとボーカル曲がよく出来ています。Aランク

・BGMのレベルが非常に高いです。名曲クラスのものがいくつもあります。Sランク

・この作品独特の用語や設定が上手く物語を作り上げています。評価大幅プラス↑

・魅力のあるキャラクターが多数います。キャラクターの描写がよく出来ています。評価大幅プラス↑

・作中たびたび挿入されるアニメーションなど、演出の作りこみに非常に力を入れています。評価大幅プラス↑

 


 

悪かった点

 

・演出の作りこみに比べ、ストーリーの作りこみが非常に甘いです。評価大幅マイナス↓

・描写不足が目立つキャラクターが何人かいます。特に玲愛や螢、三幹部などはもっと活躍してほしかったです。評価大幅マイナス↓

・どちらのルートもエンディングがイマイチな出来でした。評価大幅マイナス↓

・Hシーンはそこそこの出来なのですが、もう少し頑張ってほしかったです。

・スキップ速度が若干物足りないです。

 


 

その他

 

・この作品のリメイク版とでも言うべきゲームが2009年7月に販売されました。

・猟奇的な描写やCGが作中にあります。

 


 

総評

 

一つ一つの設定はどこかで見たことがあるような内容ですが、それらを上手く組み合わせて面白い物語を作り上げているのは見事です。

BGMのレベルが非常に高く、演出も非常に頑張っているのは好感が持てますね。

特に各章の終わりに敵キャラクターの一覧が表示される演出はよかったです。いろいろ演出が工夫されているのが見て取れました。

 

ただ、巷で言われているように肝心のストーリーの出来がイマイチです。

というのも、本作は片方のルートで活躍しなかった敵キャラクターが、もう一つのルートで活躍するという相互補完的な構成をとっています。

序盤から登場しているキャラはそれでもいいのですが、強力な敵キャラは片方のルートしか活躍しないので明らかに物足りないですね。

 

おかげで魅力的な敵キャラクター達を上手く活かすことができなかったと思います。

ルートの数を増やすか、両ルートに全てのキャラクターを参戦させるという形をとっていればまた違った評価も出来たのですが…。

どちらのルートも無難にまとめられているという感じで、トコトン作りこまれているという出来ではないため、高い評価はできませんでした。

 

エンディングについても好意的に受け取れなかったですね。

香純ルートは印象に残らないので論外。マリィルートも主人公以外はほとんど死亡してしまうという結末のため、後味が悪いと感じました。

後味の悪い結末は嫌いではないのですが、全てのルートでハッピーエンドと言いがたい結末なのはどうかと思います。

そのため作品に対する点数や印象が自然と下がっていきました。

 

 

以下は各ルートの感想。

 

 

香純ルート

 

全体としての流れを見るとそれほど悪くは無く、ラスボスの能力などは凶悪でよく考えられています。

ただ、細かいところで整合性が見られなかったり、唐突に感じられる場面がチラホラとありますね。

 

例えば、香純との関係が進展する終盤の展開はまるで脈絡がなく、クライマックスの彼女の決断にはまるで共感できませんでした。

おかげでこのルートの香純にはまるで魅力を感じることが出来ませんでしたね。

香純の活躍については、第二のスワスチカが発動するまでがピークだったと思います。

3章の公園でのエピソードが非常によかっただけに、これを越えるシーンが無かったのは残念でした。

 

主人公のパートナーであるマリィの扱いについてもどうかと思います。

香純ルートでは全く存在感を示していないマリィがルート終盤で唐突に消滅してしまうのは驚きました。

あまりに唐突だったので呆気に取られてしまいましたね。

 

また、敵が結構な陣容を整えているのに対し、味方陣営の層が薄いのも気になりました。

一応ポテンシャルが凄そうな味方はいるのですが、敵の強さを考えると明らかに物足りないです。

パワーバランスが明らかに偏っているので、作中度々ご都合主義で切り抜けていたように思います。

 

振り返ってみると、このルートでは取り立てて見所となる場面がありませんでしたね。

結果、一回プレイしたら十分かなという程度の出来でした。

 

 

マリィルート

 

このルート単体で見ればシナリオは上手く纏められていました。

ヒロインがちゃんとシナリオに絡んできたり、味方陣営の層が薄いなどの香純ルートの欠点が改善されています。

 

また、ラスボスであるラインハルトとの戦闘も上手く描写できていたと思います。

こういう完全無欠タイプのキャラをどう打倒するかというのは書いていて難しいと思うのですが、ちゃんと表現できたのは好感が持てますね。

 

ただ、このルートだけしか登場しない三幹部の扱いについては明らかに物足りなかったです。

彼らの散り際があっけない上に、作中で語られなかった設定がいくつかあるのは頂けないですね。

シュライバーのルサルカに対する執着やザミエルの顔の火傷などの設定は作中でちゃんと語ってほしかったです。

キャラが立っていただけに彼らの活躍をもっと見てみたかったです。

 

教会での戦いや展望タワーでの4対1の決戦など、このルートは見所となる場面が結構あります。

ただ、エンディングの後味が悪いことから何度もプレイしたいとは思えませんでした。

 

 

最後に

 

さほどの期待はしないで購入したのですが、それでも物足りなさが残る作品でした。

せめてエンディングがもう少し未来を期待させる内容なら、もう少し点数をプラスにしたのですが…。

 

特に香純ルートの玲愛マリィは無理に殺すことも無かったと思います。

キャラクターが意味も無く死ぬという展開が結構あったので、この辺は丁寧に描写してほしかったですね。

 

BGMや演出のレベルは非常に高く、シナリオも光るものがあっただけに勿体無い作品でした。

シナリオの作りこみが中途半端な反面、演出の作りこみが過剰気味に感じたのでペース配分を間違ったのかなと思います。

シナリオがもっと作りこまれていれば高評価が出来た作品です。

 

尚、リメイク版が先日発売されたので、現在購入しようか検討しています。

勉強で忙しいためなかなか時間は取れないのですが、魅力のある作品だけに是非プレイしてみたいですね。

 

 

興味を持った方はこちらでゲームが購入できます。1500円以上の商品は送料が無料です。

大まかな評価基準
作品の点数

S:85-100点 名作

A:70-85点  良作

B:60-70点  佳作

C:60点以下   普通以下

 

BGMやムービー等を評価する際

Sランクが名曲・名作レベル
ランクが良曲・良作レベル

期待度の目安

 

S:名作クラスの作品を期待

A:良作クラスの作品を期待

B:作品に過度な期待はしないレベル、もしくは発売日には買わないが、安くなったら買いたいレベル

C:店頭で衝動買いレベル

 

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンクについて
現在相互リンクについては特に考えていません。
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード
お知らせ
現在レビューのやり方を模索中です。 個人的に納得できるように、今まで書いたレビューをいろいろと手直ししています。 編集中の過去のレビューは、一部閲覧できないものがあることをご了承ください。
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。