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終ノ刻印 レビュー (ibis) 

ジャンル:ビジュアルオリジナルノベル

 

一部のレビューサイトで高く評価されていることからこのゲームに興味を持ちました。

前作に当たる「悠遠ノ絲」の体験版がなかなか面白かったので、公式サイトから通販で入手。

 

購入前の期待度はAランク

作品の点数 80点 ランクA

 

※前作の悠遠ノ絲がイマイチだったため、当初の期待度から1ランク下げました。

 


 

ゲーム概要

 

 

最近市内で多発されている通り魔事件。

それは通り魔事件とは名ばかりの、バラバラにして殺害されるという猟奇的事件と言えるものだった。

 

柴城興信所にアルバイトとして勤める桐生真斗は、その通り魔事件の調査を所長から依頼される。

気が乗らないながらも依頼を引き受けた真斗だったが、街中を探索したその日の内にいきなり殺人鬼と遭遇してしまう。

 

どんな狂人が殺人鬼なのだろうと思っていた真斗だったが、彼の想像とは裏腹に殺人鬼は女の姿をしていた。

狂気が感じられず、ごく自然に血を纏っているその姿は明らかに異質な存在だった。

そして二人の戦闘が始まる…。

 

二人の力の差は明らかで、なんとか殺人鬼に手傷を負わす真斗だったが、逆上した殺人鬼に嬲り殺しにされてしまう。

今にも死にそうな状況の中、彼は死と引き換えに殺人鬼の左手にある刻印を施す。

それは刻印咒。実践では役に立たない呪いの刻印。

だが…。

 

「高くつくぜ……俺の命」

 

刻印を刻むと同時に真斗は心臓を潰され息絶える。

そして…。

 

翌朝、目覚めた真斗は胸に激痛が走ることに違和感を覚えるが、彼にはまるで心当たりが無かった。

大学に通うためにマンションを出るとそこには見覚えの無い女の姿が。

左手に見慣れた刻印を刻んでいるその女は、大学まで真斗を追いかけてきて唐突にこう言った。

 

「私、困ってるの!そ、その……あの時のことは誤るから、許してよ……」

 

「悠遠ノ絲」から2年後。

舞台を京都に移し、異端の存在を軸とした物語が再び始まる…。

 

 

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

攻略ヒロインは実質一人。

公式サイトでは、西園寺黎と九曜茜がメインヒロインとの記述がありますが、作中で主人公と恋愛関係に発展する事はありません。

 

ルートは3つで、「永遠の氷涙」→「愛憎の十字架」→「終ノ刻印」の順番で固定されています。

なお「永遠の氷涙」のみ独立していて、「終ノ刻印」は「愛憎の十字架」の一年後の話になります。

結末は各ルートにつき一つで、バッドエンドは全部で23個。

 


 

個人的に感じた前作からの改良点

 

・システム面が快適になっています。

・ゲームをプレイする際にCDをセットする必要がありません。

・視点変更が明確になり、エフェクトや効果音等の演出が工夫されています。

・物語でのクライマックスにおける駆け足感がなくなっています。

・イベントCGの質が大幅に向上しています。

・バッドエンドも含めたエンディングリストの機能が追加されています。

 


 

良かった点

 

・ヒロインに魅力を持たせる描写は本作でも健在です。ヒロイン以外のキャラクターも魅力的に描けています。評価大幅プラス↑

・3つあるシナリオはどれも最後は上手く纏めています。これからの展開を期待させるいいエンディングでした。評価大幅プラス↑

・ラストシナリオの「終ノ刻印」は最後を締めくくるのに相応しいシナリオでした。物語が急展開を迎えてからは最後までノンストップでプレイしてしまいました。評価大幅プラス↑

・前作に比べると突き抜けたものはありませんが、バッドエンドが豊富です。

・主人公に個性があり、物語に深く絡んでいるのは好印象です。

・オープニングスキップが出来るなど、シナリオスキップ機能があるのは便利です。

・エフェクトや効果音がいろいろ工夫されています。前作からかなり進歩しています。

・前作から引き継いだ世界観が上手く描けています。本作でさらに広がりを見せてくれたと思います。

・エンディングリストを追加してくれたのは非常に助かりました。まだ見てないバッドエンドが分かるので、非常に便利です。

・バッドエンド後のヒロインの掛け合いは本作でも十分楽しめました。

 


 

悪かった点

 

・必殺技の応酬シーンに盛り上がりが感じられませんでした。演出にもっと工夫が欲しかったです。評価大幅マイナス↓

・序盤の展開や一部のヒロインの性格など、他のゲームを彷彿とさせる内容がありました。評価大幅マイナス↓

・咒法の効果や必殺技の特性などの解説がないため、話についていけない所がありました。何らかの形で解説して欲しかったです。評価大幅マイナス↓

・前作の主人公である裄也が本作には登場しないため、若干話が不自然に感じることがありました。

前作ヒロインのレダと楓の立ち絵が劣化しているような気がしました。前作に比べると微妙に可愛くないです。(←微妙にネタバレ

・スキップの既読判定が悪いです。似たような場面なのにスキップが出来ないのは結構不便です。

・選択肢が頻繁にあるので、選択肢後にもスキップが継続される機能が無いのは不便でした。

・メニューバーにスキップの項目が無いですが、アクションがワンテンポ遅れるので若干不便です。

 


 

その他

 

・BGMは良曲レベルと思えるものがいくつかありますが、全体としては平均レベルでした。

・CGは23枚。

・ボイスはありません。

・ゲームの難易度が高いです。バッドエンドのコンプリートは結構難しいです。

・非18禁で、ヒロインとの恋愛描写は前作よりも薄いです。明確な恋愛描写があるルートは、「永遠の氷涙」のみです。

・前作であったシナリオチャートの機能とおまけシナリオが無くなっています。

・現状入手手段が非常に限られていると思います。

 

※ちなみに公式サイトで製作中の「銀ノ境界?」のページには本作のネタバレが満載です。 興味本位で覗くと後悔するかもしれません。

 


 

総評

 

前作から大幅にレベルアップした作品に仕上がっています。演出やシステム周りが大分改善されていて、その分シナリオが引き立っています。

他のゲームを彷彿とさせる展開が見受けられたことで大幅に点数を落としていますが、その辺が気にならない人はもっと点数をプラスしてもいいと思います。

作品の独自性がもっと出ていれば名作の評価をしたのですが、その辺は次回作に期待したいです。

 

 

まずゲームを起動して思ったのは、前作に比べて明らかにシステム周りや演出が洗練されているという事です。

タイトル画面が結構凝っている作りで、初めて見たときには驚きました。

また本作には序盤から視点変更が多用されているのですが、その視点変更の演出も工夫されています。

そんな前作からの改良点が随所に見られることは、本作への期待を大いに高める事になりました。 

 

そんなわけで、早速各ルートの感想を。

 

 

永遠の氷涙ルート

 

序盤に主人公が殺人鬼に殺された後に再会する展開や、この殺人鬼が別のゲームのキャラクタ-に酷似していると感じました。

あくまで個人的に感じたことですが、シナリオの中盤までは別のゲームを連想させる内容だったと思います。

この点に関しては大きなマイナスでした。

最初に感じた作品に対する期待が徐々に萎んでいくことになりました。

 

ただ、シナリオが佳境に入る辺りからは徐々に独自性が出てきたように思います。

特に目を見張るような展開はありませんでしたが、最後まで過程が丁寧に書かれているシナリオには好感が持てました。

最後は若干唐突に終わった感はありますが、クライマックスからエピローグまでよく纏めたと思います。

前作で感じたクライマックスの駆け足感が無くなっているのはとてもよかったです。

 

 

愛憎の十字架ルート

 

途中までは「永遠の氷涙」ルートとほぼ同じですが、途中から新規キャラクターが登場することで物語が変わっていきます。

こういうスタート地点は同じでも、途中からガラリと変わるようなストーリー展開は大歓迎です。

実際、これ以降の展開や結末は「永遠の氷涙」ルートとは大きく異なっていきます。

 

「永遠の氷涙」ルート同様、グイグイと引き込まれるような話では無いですが、最後まで過程が丁寧に書かれていたのは好印象です。

特にこのシナリオのキーキャラクターともいえる黎の心情や決断といったものは、視点変更の機能を活かして非常に上手く書けていたと思います。

 

ただ、単なる戦闘シーンの描写は質が高いのですが、必殺技の応酬場面になると明らかにクオリティが落ちています。

専用のBGMやエフェクトを入れるなど、もう一工夫凝らして欲しかったです。

これに関しての不満は書くと長くなるので、後述します。

 

ちなみに本ルートは黎ルートだと思っていたのですが、終わってみれば全く違う方向でシナリオが着地しています。

当初の予定からずいぶん修正したのだろうな、と思わされるシナリオでした。

 

 

終ノ刻印ルート

 

「愛憎の十字架」から一年後が舞台。

平穏に過ごしていた真斗達に突如敵対勢力が現れるというのがあらすじ。

 

正直最初は作中でも最強クラスのキャラを多数擁している主人公サイドが負けることが想像出来ないため、あまり期待が持てませんでした。

むしろパワーバランスが明らかに偏っているので、一方的な展開になるのではと危惧していました。

実際、自信満々で挑んできた敵がアッサリやられるなど、予想通りの展開で話が進んでいきます。

大した見せ場も無く、戦いの趨勢が決した時には正直「これで終わり?」と物足りなさを覚えました。

 

が、ここから物語が急展開を迎えたのは意外でした。

これ以降の物語は先が気になる展開で、一気に話を読み進めてしまいました。

クライマックスの視点変更の分かりにくさは残念でしたが、結末へと至る流れはよく書けていたと思います。

 

終わってみれば、強すぎる味方サイドに比肩する敵勢力をちゃんと書けていたのは見事でした。

最後のルートに相応しいオールスター総出演の展開は、一番惹き付けられるシナリオだったと評価しています。

エンディングももっと続きを見たいと思わせる内容で、続編に対する期待がより強くなりました。

 

 

と、各ルートに関する一通りの感想を書いた中で、今度は不満点をいくつか。 

以下はプレイして気になった所(ネタバレあり)

 

 

伝説の武器や必殺技について

 

「愛憎の十字架」ルート以降、急に伝説の武器や必殺技といったものが出てきたように思います。

それ自体はいいのですが、武器の特性や必殺技の性質といったものがよく分からないので、見ている側としては完全に置いてけぼりを食らいました。

 

「愛憎の十字架」ルートのクライマックスであるアルティージェ戦や「終ノ刻印」ルートでの柴城さんとの戦いの場面でそれが顕著に表れていたと思います。

必殺技の応酬があってもそれらの解説が無いので、話についていけず盛り上がりを感じることが出来ませんでした。

本来それらの説明不足を解決してくれるはずの設定資料集が品切れなのが悔やまれます。(ゲーム内で解説してくれることに越したことはないのですが…)

 

武器や必殺技に個性が感じられなかった事も残念でした。唯一特徴があったのは氷涙の剣だけで、それ以外はどれも似たようなものばかりだと感じました。

必殺技といっても撃ち合いのワンパターンしかないので、武器ごとの特性や特徴をもっと出して欲しかったです。

 

これまでと異なった表現に挑戦しようという意欲は買うのですが、それが効果的に表現できていたとは言いがたいです。

この辺は次回作に期待といったところでしょうか。

 

 

練りこみ不足に感じた所

 

「終ノ刻印」ルートで明かされる伏線は唐突な感がありました。

本ルートでの柴城さの設定やエクセリアエルオードの関係がそうです。

事前に「おや?」と思わせる描写がどちらも一箇所だけなので、取って付けたような印象があります。

もう少し伏線の撒き散らしをして欲しかったです。

 

もう一つは、作品のタイトルかつ最終ルートの名前でもある終ノ刻印ですが、最終的に刻印はエクセリアへと受け継がれていきます。

しかし、最終ルートはエクセリアと茜の2人にスポットが当てられているので、エクセリア単体での活躍が中途半端に映りました。

当初ノーマークだったエクセリアが思った以上に活躍するのはいいのですが、タイトルでもある「終ノ刻印」を彼女が象徴するには力不足だったと思います。

結果、終ノ刻印という名前にあまり意味が見いだせなかったのは残念でした。

 

この2つはマイナス要素にはなりませんが、もう少し工夫して書いてくれればプラス要素にもなり得たのに勿体無いと思いました。

 

 

最後に

 

前作からの世界観を上手く引き継いで、本作ではさらに独自の世界観を築けていると感じました。

さらに次回作では本作に登場したキャラクターに加え、前作「悠遠ノ絲」の主人公も登場するとのこと。

世界観がますます広がりを見せる中、今度はどんな展開が繰り広げられるのか今から楽しみにしています。

 

本作は良作の評価でしたが、前作からかなりの成長の跡が窺えたため、次回作の出来にも大いに期待しています。

発売時期にもよりますが、次回作も購入確定です。

製作は遅れてもいいので、納得のいくクオリティまで仕上げて欲しいです。

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悠遠ノ絲 レビュー (ibis) 

ジャンル:オリジナルビジュアルノベル

 

体験版をプレイしてみた所、結構楽しめたので公式サイトから通販で入手しました。

 

購入前の期待度はAランク

作品の点数 65点 ランクB

 

体験版のレビューはこちら

 


 

ゲーム概要

 

シナリオ概要は、上記の体験版のレビューを参照。

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 

ヒロインは3人で、ゲームは序章、第一部と第二部から構成。

第一部はほぼ共通ルートで、第二部からヒロイン別にルートが分岐します。

第二部は、第一部の特定のエンディングから数ヵ月後が舞台になります。

 

第一部はEDが3つで、第二部はEDが5つ。

第一部、第二部共にバッドエンドが多数あります。

ゲームをクリアすると第二部の序盤に選択肢が追加され、おまけシナリオが見られます。

 


 

良かった点

 

・それぞれのヒロインに魅力があると感じました。キャラクターに魅力を持たせる描写はよく出来ていると思います。評価大幅プラス↑

・バッドエンドの種類が豊富で、時折容赦のないバッドエンドがあるのは好印象です。評価大幅プラス↑

・第一部に関しては上手く纏めたなと思いました。これからの展開に期待させるいいエンディングでした。

・おまけシナリオが結構楽しめました。ゲーム本編ではまるで物語に絡んでこなかった彼女が活躍してくれるのはよかったです。

・バッドエンド後のヒロインによる掛け合いは楽しめました。

・シナリオチャートがあるのは便利でした。

・斬新というわけではないですが、世界観がよく描けていたと思います。

 


 

悪かった点

 

・クライマックスの描写が弱いです。見ている側としては置いてけぼりを感じるといった展開が結構ありました。評価大幅マイナス↓

・エフェクトや効果音、BGMなどの演出面がかなり弱いです。おかげで戦闘シーンがイマイチでした。評価大幅マイナス↓

・スキップの既読判定が悪かったり、BGMがループしないので場面によっては無音になるといったことがよくありました。評価大幅マイナス↓

・場面の切り替えが遅く、選択肢ごとにスキップが止まってしまう仕様です。何度もやり直すのは凄く不便でした。評価大幅マイナス↓

・その後の展開に大して意味が無かったり、分かりにくい選択肢がけっこうあります。そのせいで第一部をコンプリートするのは結構大変でした。

・バッドエンドの一覧表が欲しかったです。結局全てのバッドエンドが見れたのか把握できませんでした。

・視点変更が唐突で、誰が喋っているのか把握しづらいです。

・恋愛要素やストーリー面にご都合主義な所がありました。

・立ち絵は可愛いのですが、イベントCGになるとバランスが崩れているものがいくつかあります。

 


 

その他

 

・CDをセットしないとBGMが流れません。

・CG枚数は24枚。

・ボイスはありません。

・ゲームの難易度が結構高いです。

・非18禁で、ヒロインとの恋愛描写は薄いです。

・現状、入手手段が非常に限られていると思います。

 


 

総評

 

ボリューム自体はそれなりにあります。同人ゲームにしては価格が高いですが、それに見合った長さだと思います。

第一部だけでもそれなりに長く、一つの作品として完結しています。

さらに、第二部では世界観の広がりを感じさせてくれる展開になるので、価格やボリューム面で不満を抱くといったことはありませんでした。

 

肝心のストーリーはどうかというと、読ませる内容ではあるのですが、物語にのめり込むまでには至りませんでした。

クライマックスでの盛り上がりの無さや演出面での力不足は、評価する上で大きなマイナス要素になりました。

何より、システム周りの使い勝手の悪さはプレイしていて本当に不便でした。

 

以下は、第一部と第二部の感想です。(ネタバレあり)

 

 

第一部

 

体験版以降もテンポよく話が進み、時折容赦の無いバッドエンドがあるのは好感が持てました。

テキストが読みやすく、それぞれのヒロインに魅力を感じた事は作品の大きなプラス要素になりました。

登場人物が少ないながらも、それを気にさせない内容に仕上げられています。

 

ただ、学校で篭城する場面から駆け足気味の展開になったように思います。

急に決戦の様相を呈してきたり、裄也のパワーアップイベント等がそうです。これらはプレイしていて唐突に映りました。

また、イリスが何故楓と裄也から攻撃を受けたのかという理由がイマイチ分からず、見ている側としては置いてけぼりを食らった感がありました。

物語の締めがよく出来ていただけに、クライマックスでいきなり突き放されるような展開は残念でした。

 

 

第二部

 

第二部では、各ヒロインのルートごとに彼女たちに縁のあるキャラクターが登場します。

この展開には序盤からワクワクさせられました。

彼らによってさらに世界観の広がりを感じることができたのはよかったです。

 

しかし、第一部で感じたクライマックスでの物足りなさは第二部でも健在。

楓ルートはまだしも、イリス・凛ルートはそれが顕著に表れていたと思います。

 

 

以下はイリスルートと凜ルートで物足りないと感じた箇所です。 

 

イリスルートでは、ラスボスとの千絲の封の攻防がアッサリと決着してしまいます。

この流れには正直拍子抜けでした。物足りないと言ってもいいです。

魅力的な新規キャラクターの登場や、意外な真相が明かされるイリスルートは他のルートに比べ見所がいろいろあったと思います。

それだけにクライマックスで最後の一押しが無かったのは残念でした。

 

 

凛ルートでは、イリスの暴走をバッドエンドで仄めかしていただけにこのルートには最も期待していました。

が、蓋を開けてみるとクライマックス以降の展開が期待外れでした。

凜の物分りが良すぎるため、ほとんど修羅場にならず話がアッサリと終わった感があります。これは凄く勿体無かったです。

もっとイリスの純粋さからくる狂気というものを見てみたかったです。

 

結局、凜が裄也よりもイリスを優先させて考えているという印象があるので、恋愛描写は無くてもいいのでは?と思いました。

恋愛描写を入れるなら、互いを第一に考えた裄也と凜が協力してイリスに立ち向かうという展開があってもよかったと思うのですが…。

いずれにせよ、一捻りある展開が欲しかったです。

肝心のイリスの活躍が不足していました。

 

 

イリス・凜ルート共に後半までは面白い展開だっただけに、肝心のクライマックスでの駆け足気味の展開は勿体無いな、と思いました。

 

ちなみに、楓ルートにはこのような欠点はあまり感じられませんでした。

特別印象に残る場面があったわけではないですが、このルートが一番纏め方が上手かったように思います。

 

 

他に気になった所としては、

 

「後で主人公を助けようと思っていた」とヒロインが言っているにもかかわらず、助けが入らずにバッドエンドになるという展開がいくつかあります。

ちゃんと一貫性のある描写をして欲しかったです。

 

また、恋愛要素が物語に上手く絡んでない印象を受けました。

特に、第二部では裄也が誰を好きなのかどうとでも取れる内容になっています。

恋愛要素を入れるなら裄也の内面をもう少し描いて欲しかったです。

大したエピソードもないのに、裄也が告白するシーンはご都合主義に感じられました。特に楓ルートでそれが顕著に表れていたと思います。

 

 

結論を言うと、現在のゲームと比べると欠点が多々見られるゲームです。

シナリオはそれなりに読ませてくれますが、評価大幅ダウンの項目が多すぎです。

プレイしていて不便だと思うことが何度もあったので、高い評価を付けることが出来ませんでした。

 

ただ、続編の「終ノ刻印」には本作のキャラクターのほとんどが登場してくれます。

ですので、「終ノ刻印」に興味を持った方は本作を先にプレイすることを推奨したいです。

 

次回のレビューは、その「終ノ刻印」を取り上げる予定です。

悠遠ノ絲 体験版 レビュー (ibis) 

ジャンル:オリジナルビジュアルノベル

 

製品版への期待度 Aランク

 


 

シナリオ概要

 

 

死神と呼ばれた少女イリスは、協会の手先となって異端者を駆逐する絶対の存在として君臨していた。

それは異端者と呼ばれる中でも頂点の存在、魔王においても例外ではなかった。

 

当時の魔王フォルセスカを百年にわたる戦いの末、徐々に追い詰めていくイリス。

が、理由の分からない感情の乱れから、ついに彼女は魔王を殺すことができなかった。

結果、魔王を殺せなかった彼女は協会に投獄され、封印の処罰を受けることになってしまう。

 

そんな中、封印されるイリスの前に突如現れる魔王。

彼はイリスのために何らかの術式を施すが、協会の手により彼女の目の前で殺害されてしまう。

そして封印は予定通り行われ、彼女は千年の眠りに就く。

 

千年後…。

高校生である和泉裄也は、ある日図書室で赤い目をした少女に出会う。

浮世離れした少女だと思いながらも、その時は大して気にせずに帰宅する。

 

この日から彼の人生は静かに狂い始めていく…。

 

その日の帰り道、誰かに尾けられていると感じた裄也は突然見知らぬ男に襲撃される。

血走った目をしている男にはあるべきはずの左腕がなく、そこには引きちぎられたような跡があった。

憎悪の言葉を投げかけながら襲ってくる男に裄也は何とか応戦していくが…。

 

 

キャラ紹介などゲームの詳細については公式サイトを参照。

 


 

その他

 

・2003年発売のゲームとのことで、システム周りの使い勝手がかなり悪いです。例えば、文章を読むのにマウスホイールが使えません。

・BGMは特に印象に残るレベルではなく、演出面もイマイチでした。

・ボイスなしです。

 


 

総評

 

このゲームの続編に当たる「終ノ刻印」というゲームが一部でかなり高い評判だったことから、前作に当たる「悠遠ノ絲」に興味を持ちました。

このゲーム自体はそれほど高い評価をされてないみたいですが、とりあえず体験版をプレイしてみることに…。

 

まずは、主人公がよく死ぬことや一昔前のゲームエンジンを採用していることから、昔の有名な同人ゲームを思い出しました。

ですので、バッドエンドが結構あります。体験版の段階で5個前後はあったでしょうか。

展開によってはヒロインも舞台から退場してしまうなど、バッドエンドの種類が豊富なのは好感が持てました。

 

テキストも読みやすく、キャラクターにも魅力を感じるので体験版の段階では結構楽しめました。

作品の世界観もきちんと構築されているようなので、これから先の展開を期待させるには十分な出来だと思います。

 

気になるのは、

 

・物語の導入に大仰に感じる文章があり、肌に合わない箇所があったこと。例:「汝、死ヲ識ル者ヨ其ノ瞳ニ映リシ世界ニ望ンデ何ヲ見ルデアロウ」等。

・視点変更が唐突で、誰が喋っているのか把握しづらいこと。

・「動の支配」などこのゲーム独特の専門用語があること。意味がよく分からないのですが、後に解説されるのでしょうか?

・同人ゲームにしては、価格が1700円と結構高いこと。

 

といった所でしょうか。

 

体験版は5章の終わりまでを収録。

一通りの登場人物が出揃い、これから物語が大きく動き出すことを予感させる所で終わります。

同人ゲームにしては価格が割高なのが怖いですが、個人的には購入してみてもいいかなと思いました。

 

 

P.S.現状入手手段がないため、駄目元で公式サイトにメールしてみたら、設定資料集以外は在庫があるので、どれも通販可能とのことでした。

せっかくなので、このサークルの商品をいろいろと購入してみることに。

既に製品版は手元にあるので、このサークルの他の作品も後ほどレビューする予定です。 

大まかな評価基準
作品の点数

S:85-100点 名作

A:70-85点  良作

B:60-70点  佳作

C:60点以下   普通以下

 

BGMやムービー等を評価する際

Sランクが名曲・名作レベル
ランクが良曲・良作レベル

期待度の目安

 

S:名作クラスの作品を期待

A:良作クラスの作品を期待

B:作品に過度な期待はしないレベル、もしくは発売日には買わないが、安くなったら買いたいレベル

C:店頭で衝動買いレベル

 

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