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BALDR SKY Dive2“RECORDARE” レビュー (戯画)レビューを書こう書こうと思っていたらいつの間にか2週間以上が経過していました。 年末のコミケまでにはいくつかレビューをアップするつもりです。
というわけで、今回は先月の月末に販売された期待作「BALDR SKY Dive2“RECORDARE”」のレビューを。
ジャンル:サイバーバンクアクションアドベンチャー
今年の3月に発売された「BALDR SKY Dive1“LostMemory”」の続編。 前作の出来が素晴らしかったこともあり、発売を待ち望んでいたのですが、11月にようやく発売されました。 2009年度、発売前に最も期待していた作品。
購入前の期待度はSランク 作品の点数 90点 ランクS
ゲーム概要
キャラ紹介など、ゲームの詳細については公式サイトを参照。
ルートは全部で3つ。攻略順はすべて固定。 エンディング数は計7つ。
容量6.91GB ※前作のDive1をインストールしていることで、データの引継ぎが可能。引継ぎをすることで、Dive1のシナリオもプレイ出来ます。
CG132枚(差分無し)、回想12シーン(本編7+妄想極秘ファイル5)。 回想シーンの内訳(ネタばれありの箇所は一部伏字)
本編
甲×亜紀(3)※実質2シーン 甲×真(1) 甲×空(2) 甲×空×クウ(1)※尺は短め
妄想極秘ファイル ※なかなかマニアックなプレイを中心とした内容で、尺はそれなり。
甲×レイン(1) 甲×菜ノ葉(1) 甲×千夏(1) 甲×ノイ[複数](1) 甲×シゼル(1)
感想
コンプリートに要した時間は65時間ほど。
一部では分割商法とも揶揄されていますが、ボリュームはかなりのものがあります。 分割しても尚、その辺のゲームより充分遊べる内容で、まさしく大作と呼ばれるにふさわしい作品。 もっとも前作と雰囲気の違うCGや既読テキストの初期化など、分割したことによる弊害もあるわけですが…。
アクションパートは相変わらず中毒性が強く、ゲームシステムの完成度はかなりのもの。 おかげで一度始めたらなかなかやめることが出来ないという嬉しい(?)悲鳴を度々上げることに。 前作のDive1もそうでしたが、先の気になるストーリーと中毒性の強いアクションパートが上手く組み合わさっています。
ただ不満が全くないわけではなく、賛否両論分かれるであろう最終(空)ルートや一部システムの使い勝手の悪さは残念なところ。 他にも突出した悪役の不在やあっさり気味なHシーンは、個人的名作である「BALDR FORCE」に比べると見劣りしてしまっています。
とはいえ、ここまで作りこんでくれたのは素晴らしく、名作の域に価する作品でもあることは確か。 発売前からの高すぎる期待に応えてくれたという意味では充分賞賛に値する作品です。 現時点では2009年度NO.1。 12月に発売される「dies irae~Acta est Fabula~」次第ではこの記録を塗り替えることもあり得るのでしょうが、果たして──。
以下は各ルートの感想
亜紀ルート
中盤までは千夏ルートとほぼ被るのですが、個別ルートに突入してからの面白さはさすがの一言。 前作では実現しなかったキャラクターとの共闘も実現し、6人同時戦闘バトルなどは見る者を熱くさせてくれます。
EDが3種類あるのもこのルートだけで、バッドEDの後味の悪さは相変わらずいい味を出しています。 ヒロインの亜紀を話の核に上手く位置づけるなど、本作では最もバランスが取れているシナリオ。 目立った欠点もなく、上手くまとめている印象を受けました。
真ルート
今までの4ルートの重要イベントを網羅していき、かなり速いペースで物語が進んでいく真ルート。 これまでのラスボスが普通にストーリーの端々に登場するなど、物語としては作中最大の規模といっても過言ではないかと。 空ルートが如月寮メンバーを中心としたどこか内輪向けの話に対し、こちらでは終始様々な勢力がひしめき合うという展開。 まさに本ルートは総力戦と呼ぶに相応しい内容でした。
このシナリオの最大の欠点は、物語にヒロインである真を上手く絡めることが出来なかったところ。 序盤であっさり明かされる彼女の正体に始まり、感情移入しにくい彼女の言動や足を引っ張る行動は閉口ものでした。 力強いシナリオでありながら、物語にヒロインが食い込めなかった印象が強かったですね。
設定資料集に書かれている通り、真というヒロインの位置づけに苦労したことが窺えるシナリオでした。
空ルート
第1章の時点で分岐し、これまでのルートとは明らかに違う異質なシナリオ。 序盤はまさに不可解そのもので、プレイヤーには一体何が起こったのだろうと思わせてくれます。 一通り登場人物が出揃ってから明かされる真相は衝撃的なもので、これからの展開が予測不可能という作りは見事なものでした。
もっとも、中盤以降に出てくるヒロイン(空)の存在や、詳しく語られなかったフェンリルの顛末等は明らかに描写不足。 彼らについては作中で詳しく語られないため、ほとんど感情移入できません。
また,本ルートは限られた人物しか登場しないという印象があるため、物語にどこか閉塞感が漂うという欠点もあります。 それぞれの勢力が力を合わせたことによる最終決戦という雰囲気が出せればもっと面白くなっただろうに勿体無かったですね。
さらにこのルートはいろいろと賛否両論分かれる要素が満載で、決して万人受けする内容ではありません。 結末も素直にハッピーエンドと受け取れるかは疑問で、人によっては意見が分かれるだろう内容。 私自身このシナリオの結末には何か釈然としないものが残りました。
各項目の評価 評価はC~S+
[シナリオ] A+
Dive1で出された様々な伏線が、本作ではきちんと回収されているのは一安心といったところ。 前作に引き続き本作でも攻略順が固定されており、徐々にスケールアップしていくストーリー展開は見応え充分でした。 最初の亜紀ルートからいきなりDive1以上の盛り上がりを見せてくれるのも素晴らしかったですね。
個人的に気に入っているのは、どのルートもそれぞれラスボスが異なるという点。 話が進む毎に強大になっていくラスボスの設定は、物語のスケールの大きさを実感させてくれるのに一役買ってくれました。 それだけに最終ルートの出来次第では100点を付けることもあり得たのですが、最後に失速してしまったのは残念ですね。
ちなみに本作のコンセプトは、初回特典の設定資料集によると、「巡り会えなかった筈の2人が巡り会う」というもの。 このコンセプト自体はなかなか興味深いですが、面白さに繋がるかというと個人的には微妙でした。
[キャラクター] A+
本シリーズは主人公だけでなく、脇を固めるキャラクター達にも活躍の場が充分与えられています。 おかげで脇役に至るまで魅力的なキャラクターが満載です。
もっともラスト2ルートのヒロインである水無月姉妹だけは例外で、彼女達にはもう少し活躍してほしかったですね。 この辺はライターの実力不足が露呈したかな、と感じました。
それと本作では一気にジルベルトがネタ化していたのが残念。 DIVE1のレインルートではラスボスを務めたし、あのころはカッコよかったのですが…。 個人的にはもっと突き抜けた悪役キャラが欲しかったです。
[サウンド、ムービー、ボイス] S
ムービーやボーカル曲の使い方は「BALDR FORCE」には劣るものの、非常にレベルが高いです。 BGMも全体的に質が高く、場面にあった曲を使用しているため印象に残る曲が多数あります。 ボイスは安定した声優陣の活躍で、言うことはないかと。
[グラフィック] A+
一部バランスが崩れているCGがあるものの、全体的に可愛く描けています。 ただ前作から期間が空いているためか、キャラの雰囲気が変わっているものもいくつかありますね。 空ルートエンディングのCGも若干違和感が残る出来でした。
「DUEL SAVIOR JUSTICE」がいい例ですが、この絵師は期間が空くと絵柄が安定しない欠点があります。 この辺も分割したことによる弊害の一つでしょうか。
[システム] A+
単体のゲームとして考えると、非常に優れたシステムです。 戦闘速度上昇やシナリオスキップ、サバイバルでの武器LvUP、サバイバルでのフォース引継ぎなどはどれも素晴らしいです。 プラグイン機能が充実したことにより、使い勝手がかなりよくなっています。
ただ、既読テキストがリセットされる仕様や本編とほとんど変わらない内容の記憶遡行システムはかなり面倒くさかったです。 もう少しプレイヤーのことを考えて設計してほしかったですね。
[総評] S-
分割販売を承知の上で、尚購入を迷っているような方にはお勧めできる作品です。
最終ルートは賛否両論の内容ですが、全体のクオリティの高さはかなりのもの。 Dive1を通しての物語は紛れもなく大作であるし、充分名作の域に仕上がっていると言えるでしょう。
また、初回特典の設定資料集はしっかり作りこまれており、製作者の対談やおすすめコンボが載っているので必見。 Dive1のように通常版が販売されるかはまだ分かりませんが、購入するのなら設定資料集が付属する初回版が断然お勧めです。
「BALDR」シリーズはこれで完結ではなく、まだまだ展開される模様。 ぜひこれからも質の高いゲーム作りを目指してほしいです。
興味を持った方はこちらでゲームが購入できます。1500円以上の商品は送料が無料です。 コメント
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